HEAT VOICEミュージックヒストリー⑥「ヒートボイスの転機」
釧路のみならず、全道、そして全国にも活躍の舞台を広げてきたヒートボイス(目黒広幸、伊藤カズヒロ)。2008年からは一転して釧路にどっしりと構えた音楽活動に切り替えた。
軽井沢ラヴソング・アウォードも2007年の出場が最後となった。
2008年から2010年までの3年間をみると、2人がそろって遠方に出掛けてステージに立つのは、2008年10月16日に札幌市で行われた時計台創建130周年記念式典への出演など数えるほどしかない。

背景には、釧路でのイベント出演依頼が堅調で、楽曲の制作依頼も少しずつ増えてきたことがある。
インターネットの普及により、釧路でヒートボイスを知り、進学や就職、転勤で全国各地に引っ越したファンにも自分たちの音楽を届けられる時代になったことも大きい。
伊藤さんは「軽井沢ラヴソング・アウォードに4年間挑み続けて、地方発信の時代が来ると確信した。問題は、どのように発信するかだった」と、転機となった3年間を振り返る。
釧路を拠点に地域の歌を次々と制作
2008年6月、道の駅白糠恋問館の依頼を受け、イメージソング「タコ君とイカさんの恋物語」を制作、発表。4thシングルとしても発売した。この年だけで、アイスホッケーの地元実業団である日本製紙クレインズの公式応援歌「ALIVE」、釧路市立芦野小学校20周年記念ソング「芦野の華」、くしろイルミネーションファンタジアイメージソング「冬のファンタジア」などを制作、発表した。
さらに、9月には釧路中央埠頭に初めて寄港した豪華客船「飛鳥Ⅱ」の歓送迎ライブにも出演した。

2009年は、4月に釧路市動物園応援歌の依頼を受け「動物園に行こう」を制作、発表。双子のアムールトラのタイガとココアの全国発信に一役買った。
9月には釧路中央埠頭に寄港した豪華客船「にっぽん丸」の歓送迎ライブに立ち、釧路の音楽によるおもてなしを確立した。
12月には5thアルバムとして、依頼を受けて制作した楽曲ばかりを集めた「テーマソングセレクション」を発表した。
結成15周年、釧路で積み重ねた活動
結成15年の節目に当たる2010年も釧路中心の音楽活動を展開した。
5月のエルム楽器・FMくしろ主催の釧路こどもバンドプロジェクトのプロデュースと楽曲の制作をはじめ、6月のNHK釧路放送局が主体となった「釧路湿原ラムサール条約30周年キャンペーン」のテーマソング制作、11月の世界三大夕日「釧路」のキャンペーンソング制作と続いた。
11月7日、道立釧路芸術館で結成15周年記念単独ライブを開き、釧路市内外から約200人が来場した。

ソロ活動でも広がる可能性
ヒートボイスの活動と並行して、伊藤さんはソロ活動を継続してきたが、2009年、東京の芸能プロダクション「株式会社モリング」に所属したのをきっかけに、いっそうソロ活動に力を入れ始めた。
2010年3月にはエイベックス&TSUTAYAミュージックオーディション「MUSIC BURGER」で、北海道・東北ブロック代表の座を射止め、グランプリ大会に出場。自作のスローバラード「snow・・・」を披露し、高い評価を受け、楽曲提供候補となった。数年後、芽が出る。
(編集部:山本雅之)
次回は8月20日の掲載予定になります




