特集記事 釧路医療ガイド
公開:2026/02/17 更新:2026/02/18

独立行政法人労働者健康安全機構 釧路労災病院

地域完結型医療の支えに

地域の中核病院として大きな役割を担う釧路労災病院。施設の屋上にヘリポートを備え、救急受入体制も整えています。
「最新の知識と技術に基づき、良質で信頼される医療を実践します」を理念に、一般急性期総合病院として24の診療科、391床を擁しています。高齢者の健康維持や精神衛生、プライバシーに配慮した女性医師による女性のための外来にも対応しています。
また、勤労者医療を掲げる同院では、すべての疾患を対象として治療就労両立支援相談窓口を設け、相談に当たっています。

同院は2012年に道から地域医療支援病院として承認され、15年に患者のトータルサポートを行う地域医療連携総合センターを設置しました。医師77人、歯科医93人、計170人の連携登録医とともに切れ目のない地域医療を提供しています。

また、化学療法センターの増設、全72席の専用待合席を備えた中央採血室の開設、血液浄化センターの拡張など、待ち時間の短縮や長時間でも快適な治療が受けられる環境を整備。19年には、地域包括ケア病棟50床を新設し、急性期治療を終えた患者の継続的治療やリハビリテーション、在宅や介護施設で療養している患者の急性増悪期の受け入れ、在宅復帰支援を行うなど、地域完結型医療の支えとなることを目指しています。

緩和ケア病棟とHCU開設

釧根地区では人口約30万人に対して年間約1000人ががんで亡くなっていますが、がんの治療に関わる苦痛を和らげる専門の緩和ケア施設が釧根地区になかったことから、これを解消しようと22年4月、50床あった4階西病棟を33床の広々とした病棟に改修し、緩和ケア病棟「れぽふる」を開設しました。
ここでは体の痛みや精神的な苦痛を減らすとともに、その人らしい生活ができるよう、さまざまな工夫を凝らしています。

病棟内にはキッチンを備え、家族らが患者の好物を家庭の味で調理し、団らんを楽しんでもらえる居住スペースを用意。また、貸し出し用タブレット端末を用意し、患者と家族らが自由にテレビ電話をできるようにスタッフが寄り添うケアを実践し、患者だけではなく家族の心理的、社会的な苦しみを和らげています。

談話スペース

24年5月にはHCU(高度治療室)を開設しました。ここでは、ICU(集中治療室)より救急度は低いものの、重症化や急変するリスクが高い患者の集中治療のほか、大きな手術後の経過観察などを行います。全8床で、そのうち2床が個室。
各床には患者の状態を常に監視するモニタリング機器や急変時に対応するため人工呼吸器などを備えています。看護師の配置を適正化して十分に目が行き届くようにすることで、重症患者の医療ケアや管理の質をより向上させます。

新設したHCU(高度治療室)

23年12月には遠隔操作で手術を行えるロボット「ダヴィンチ」を導入しました。腹腔鏡手術により傷を最小限にし、患者と外科医双方の負担を軽減することができるため、これからの外科医療を支える土台になると期待されています。

今後も釧路・根室地域のがん診療の中心的役割を担う病院として地域医療に貢献していきます。


院長 篠原 信雄
1984年北海道大学医学部卒業、同大付属病院を皮切りに米国ミシガン大学留学を経験。北大大学院医学研究院教授を経て2024年4月から院長。

基本情報
住所
釧路市中園町13-23Google MAPで見る
電話番号
0154-22-7191
診療科目
内科・消化器内科・血液内科・腫瘍内科・精神科(休診)・神経内科・循環器内科(出張医)・緩和ケア内科(休診)・外科・消化器外科・整形外科・形成外科(出張医)・脳神経外科・皮膚科(出張医)・泌尿器科・婦人科(出張医)・眼科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科・歯科・歯科口腔外科・放射線科・麻酔科・病理診断科(出張医)
特殊外来
働く女性のための外来・禁煙外来・緩和ケア外来・睡眠時無呼吸外来・フットケア外来・ストーマケア外来・セカンドオピニオン外来・頭痛外来
診療時間
月~金曜08:15-11:00、13:00-15:00
※ただし受付時間は診療科により異なります
休診日
土、日曜、祝日、年末年始
公式サイト
https://kushiroh.johas.go.jp/
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