特集記事 釧路医療ガイド
公開:2026/02/17 更新:2026/02/18

市立釧路総合病院

屋上にヘリポートを備えた市立釧路病院

エリアを代表する総合病院 「オール釧路体制」で地域連携

明治5年に官立釧路病院として創立後、150余年にわたり流行性疾患や災害など、時代のニーズに対応しながら公共福祉サービスとして医療を提供してきた釧路市立総合病院。

具体的には、
①地元全体の医療施設と連携した救急医療
②設備が必要な放射線治療やがん治療・緩和医療
③結核などの二類感染症の隔離・治療に当たる指定医療機関
④小児医療や周産期医療を含む集中治療
⑤精神医療・更生医療などの社会福祉医療
⑥地域医療支援病院として(2021年8月承認)大型医療機器の共用化や地域医療との連携・医療人材の育成・啓発
⑦市民の健康確保・予防医学の推進
を目指します。
広大な北海道に13カ所ある救命救急センターの一つです。
釧路・根室の第三次医療圏で、ドクターヘリをはじめとする救急医療インフラを維持し、2024年元旦に発生した能登半島地震に際しても、医療サポートチーム(DMAT・DPAT)を派遣しました。

能登半島地震の際、活動したDMAT・DPAT

コロナ禍以降は、引き続き感染症拡大に対応できる体制を維持しつつ、地元完結型の医療を目指しています。併せて臨床研修指定病院・釧路市立高等看護学院など将来を担う人材の教育体制を整え、各職域の教育研修に力を注いでいます。

地域がん診療連携拠点病院である同院。エリアを代表する総合病院として病理学的診断の充実とがんゲノム医療連携病院の機能を構築しています。
近年では地方の病院であっても細胞を抽出できれば、遠隔で専門医の知見を得られるスタイルも確立しており、同院としても今後取り入れていく予定です。また、地域の福祉政策と連動して、周産期医療・更生医療や在宅支援を多職種連携でサポートしていきます。

2022年から放射線診断・IVR科が常勤体制となった同院では、脳神経・循環器疾患とともに外傷・救急でカテーテル治療の充実がめざましく、また、各種専門看護師の認定取得を開始し、チーム医療の協力分野を拡大しています。

23年には放射線治療装置を更新。より治療効果の高いがん治療が可能となりました。24年10月にはロボット支援手術装置の更新を実施。内視鏡治療・カテーテル治療とともに、身体に対する負担の少ない低侵襲手術を泌尿器・胸部・腹部外科・婦人科の領域に拡大しています。

新棟建設、着々と進む

今後は病院の新棟建設工事の進捗に合わせて、患者総合支援センターの開設、中央採血室・化学療法室の充実を行います。
新棟供用開始は27年を目指しており、2024年8月下旬には正面駐車場を閉鎖した場所に建築工事が本格化しました。
新病院ではこれまで別々であったMRI・血管造影室を救急外来初療室に統合するハイブリッドERが新設されます。

また、次世代診療管理システムの導入や新たな医療DXを時代に合わせて取り入れる予定です。更に、個室率の改善と外来・病床の効率的運用を図っていきます。そのためにも診療科による垣根をなくす、次のパンデミックに備える、という両面を鑑みて隔離病床範囲を可変できる全室陰圧の感染症病棟を新設する計画です。

森田院長は「基本理念である“信頼と満足の創造”のもと、日々研さんを怠らず、多職種連携に基づく良質で高度な医療提供体制の継続と進化を目指す。今後も地域医療の維持を第一の目標として、地元医療機関との協力を“オール釧路体制”で継続する。地元の人材活用による医療従事者の育成に貢献できるよう行政・自治体と連携して参りたい」と展望を語りました。


院長 森田 研
1989年北海道大学医学部卒業後、腎泌尿器外科学教室に所属。専門分野は透析医療や腎移植・低侵襲手術。1997年米国クリーブランドクリニック免疫学フェロー、2009年北海道大学病院講師・血液浄化部診療准教授・臓器移植医療部副部長などを経て2016年に市立釧路総合病院に4度目の赴任。2022年より院長。

基本情報
住所
釧路市春湖台1-12Google MAPで見る
電話番号
0154-41-6121
診療科目
消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、小児科、外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科・慢性腎臓病科、産婦人科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、眼科、精神神経科、麻酔科、放射線治療科、放射線診断・IVR科、歯科・口腔外科、病理診断科
診療時間
08:30~
※受付時間は診療科により異なります
休診日
土、日曜、祝日
12月29日~1月3日
公式サイト
https://www.kushiro-cghp.jp/
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