のぞき込み厳禁~コトリ観察記こぼれ話

2026年5月17日午前9時ごろ、春採公園を散策中、シジュウカラを見つけた。留鳥の代表格で四季を通じて、観察できる。普段は一瞥した後、二度見することはないが、この日はしばらく動向を注視した。思いがけない動きをしたからだ▼立ち入り禁止エリアなどで設置される三角コーンの先端で目撃。口にコケをくわえていた。飛び立つかと思いきや消えた。数秒待つと、もぐらたたきよろしく、三角コーンから顔を出した。巣材を運んで戻ってきては、三角コーンにもぐる。何度も何度も繰り返していた。巣づくりと確信した▼シジュウカラは、住宅の郵便・新聞受けや換気口の隙間などでも巣をつくる。入り口が狭い人工物を上手に“巣箱”として活用する。巣づくりはもっぱら雌の仕事。雄はというと、見守りに徹し、危険を察知した際のみ、雌に近づく▼同園は桜の開花とともに、春から夏へ移ろい、繁殖シーズンを迎えた。童謡「めだかの学校」では、そっとのぞいてみてごらん、という歌詞があるが、野鳥観察では、巣づくりののぞき込みは厳禁。遠目で巣立ちを待とう。(編集部:山本雅之)




