初夏の野付半島〈前編〉



北海道東部、知床半島と根室半島の中間に位置する「野付半島」。海の波や海流が砂を運んで積み上げることでできた半島で、砂嘴としては日本最大。全長26キロメートルにも及びます。先端部は、海水や潮風により立ち枯れたトドマツによる「トドワラ」があり、荒涼とした風景はあらゆるものの〝果て〟を感じる幻想的な風景が広がります。
釧路市から野付半島までは、車で2時間強。バスガイド(数年)ぶりに散策してきました。トドワラだけでなくナラワラ、原生花園、たくさんの水鳥など動植物観察の宝庫。自然の成り立ちや文化の歴史まで触れることができます。眺望もよく、国後島や知床連山まで望むことができます。
これだけの多種多様で深度がある情報量…正直、バスガイド時代は案内レベルが高く苦手意識がありました(苦笑)。トドワラは「消えゆく絶景」とも言われ、儚さがまた感情を揺さぶります。
いつしか「自然環境による植生の最後を観られるのってすごいことだ」と気づき、いまはプライベートでも定期的に伺いたい特別な場所!木道や桟橋も改修され、トラクターバスでの移動も可(前は馬が牽引していましたよね)、津波避難タワーも設置され安心して〝果て〟を味わってきました。
初夏の爽やかな風も気持ちがよく、気持ちもスーッとしましたよ。(原田カーナ)




