公開:2026/06/14 更新:2026/06/15

電線はステージ~コトリ観察記こぼれ話

ベニマシコ(2026年5月23日@JR細岡駅周辺)

5月23日午前11時20分、JR細岡駅付近の電線で、ベニマシコの雄が止まっていた。爽やかな晴天にローズピンクがよく映えた▼ベニマシコは、北海道には夏鳥として飛来し、平地の低木林ややぶのある草原に生息する。春採湖で見かけることはあまりないが、少し内陸に入った釧路湿原では出現頻度が増える。2023年から毎年、5月から6月にかけて、釧路川でカヌーに乗っているが、高確率で出くわしている▼この日は、同行した会員のAIさんが「電線に何かいる」と気づいたのが端緒となって、カメラを抱えて接近。ファインダーをのぞくと、“赤い宝石”が飛び込んできた。

それにしてもなんと大胆なことか。野鳥の雄が電線に止まって鳴くのは、縄張りの主張、勇敢さの証明、雌への求愛などが目的と言われている。視界が開けた環境は、外敵からも見つかりやすいのに▼春採湖の電線でも例年通り、ノビタキやオオジュリン、アオジなどが止まっている。繁殖期の電線は、野鳥たちのステージとなる。どんなアピールをしているのか。静かに双眼鏡とカメラを向ける。(編集部:山本雅之)

TOP