その他 蔵の記憶
公開:2026/03/15 更新:2026/04/27

伝えたい「蔵」の記憶(440)北大通こんなに変わった②

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2023.2.6

 北大通13丁目は、東北海道の交通拠点・釧路駅の賑いを支える商店、旅館、食堂が軒を連ねる商店街でした。昭和36年の近代的な釧路民衆駅とステーションデパートの誕生に加え、金市館の開店によって戦前の木造店舗の改築、改装が進み、街並みが変わり始めます。

北大通13丁目

 写真は、金市館、住友生命、石田ビル、進藤電気が並び、「さすが20万都市の玄関口らしく変貌を遂げている」と昭和46年1月1日の釧路新聞の記事で紹介されています。「釧路北大通こんなに変わった」と報道した昭和46年頃の北大通13丁目西側と、ホテル乙女家、北海道相互銀行、野村証券釧路支店のビルが並ぶ中に、パンの西村、旅館あけぼの、写真の光画堂の看板などが見える北大通13丁目東側です。拡幅された北大通に、近代的ビルと改装された店舗が連なる賑やかな釧路駅前の街並です。

 振り返って変わり目となった昭和35年頃の北大通13丁目西側の街並は、この年に開店した金市館釧路支店のほかは大正時代創業の野上玩具店と浜野薬局などの木造建築の新旧店舗が並んでます。東側は、古びた木造の乙女家旅館や、同26年米町から北大通へ進出した花の老舗名和商店、同24年北大通で写真屋を再開した光画堂、菅原洋服店、駅前旅館のあけぼの、藤田印刷などが軒を連ねていました。

 戦前と戦後復興期の記憶を伝えていた北大通13丁目の商店街は、釧路駅の乗降客数の急増が続き、賑わう戦後の駅前商店街へと変貌を遂げ、躍進都市への発展の記憶を伝えています。

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