伝えたい「蔵」の記憶(438)昭和45年12月中田電気の広告
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2023.1.16
戦後復興が終了した昭和35年頃は、神武景気が始まり白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が三種の神器と呼ばれ、家電製品が市民生活の豊かさの象徴でした。それも同41年の釧路市統合年表には、「いざなぎ景気(昭和45年下期まで)と新三種の神器(カラーテレビ、カー、クーラー)登場」と記述されています。

写真は、北大通都市改造事業が完了した昭和47年頃の中田電気、割賦販売の木原、池田仏具店が並ぶ北大通10丁目西側です。市民生活の豊かさを象徴する電気製品を販売する中田電気は、「戦時中は軍の縫製工場で、兵隊の下着を縫っていたが、戦後変身して電気店なった」とわがのマチの人物地図(釧路新聞)に紹介されています。
昭和45年12月13日の釧路新聞に「カラーテレビ 決定的超安値を発表」「驚異 このすざましさ」「紅白歌合戦は家族お揃いでカラー番組を楽しもう」とカラーテレビ、ステレオ、洗濯機を中心とした家電製品をアピールする全紙の大きな宣伝広告を中田電気が掲載しています。
主力のカラーテレビは、ソニー、ビクター、日立の13型、19型、20型など、画面大きさとメーカーの異なるカラーテレビを台数限定の特別価格で販売しています。また、前年の昭和44年12月13日の中田電気の広告をみると、「月々1000円、2000円、2400円から」と分割払いによる買い易さも強調しています。
昭和45年12月の中田電気の広告は、歳末商戦のカラーテレビ販売戦略と、家族揃って紅白歌合戦をカラーテレビで楽しんだ記憶を伝えています。




