その他 蔵の記憶
公開:2026/03/15 更新:2026/04/27

伝えたい「蔵」の記憶(434)笛園オープン

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2022.11.7

 昭和45年の釧路は、雄別・尺別・上茶路の三山閉山、イカの大不漁、サバの豊漁、人口増加の停滞などの話題が新聞で報道されますが、中心市街地の街並の急速な変貌は続きます。写真は、歳末商戦を迎えた12月17日の釧路新聞に掲載された、末広町4丁目の軽食喫茶笛園の跡地に建設された「笛園ビル本17日正午オープン」の広告です。

 当時の末広町4丁目は、映画館が姿を消して丸三鶴屋の新館完成とオリエンタルデパートのオープンにより新しい街並が誕生し、八千代寿司、中華料理の八宝園、ラーメンの銀水、料亭喜水、洋画の映劇と遊戯場のグランドホールなどと小さなバーが並んでいます。その歓楽街に7階建ての近代的なビルがオープンします。

笛園ビルオープンの広告

 「あなたのレジャーパック」を謳った笛園ビルは、1・2階の大噴水のファンタジーが家族、友人の会話を弾ませる喫茶と食事の笛園。3階は豪華で大衆料金のびっくりとんかつ店とん㐂。4階は娯楽ホール。5・6階は北欧フィランドの文化を伝えるメトスサウナと優雅なロビーを備えたレディースサウナ笛園と男性のロングサウナ笛園。7階は釧路唯一のサパークラブ、スカイシアターコスモと、斬新な雰囲気を家族と子供から大人までが楽しめ、レジャーを満喫できるビルです。

 斬新なアイデアと優雅に演出された雰囲気を備えた笛園ビルのオープンは、多くの市民の憩う街末広町の街並みを一変させます。歓楽街のにぎわいに刺激を与え、多くの人々に発展する道東の中核都市釧路の活況の記憶を伝えています。

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