その他 蔵の記憶
公開:2026/03/12 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(336)昭和36年ゴールデンウイーク

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2020.5.11

 昭和36年の釧路は、北大通都市改造事業の開始、釧路空港の供用開始、釧路民衆駅の完成など躍進が実感でき、同35年に池田内閣が決議した「国民所得倍増計画」と国内景気の好転により市民生活にも明るさが感じられます。

釧路新聞に掲載された広告

 写真は、昭和36年4月29日の釧路新聞に掲載された「楽しくすごしましょう、ゴールデンウイーク」の全面広告です。

 ゴールデンウイークは、昭和26年の映画「自由学校」の興行成績が大映創設以来最高の成績を残したことで作成された宣伝用語の和製英語ですが、正月、お盆以上に4月末から5月初めの休日の多い時期に多くの客の動員を生み出す言葉として定着し、楽しい笑顔を連想させる言葉となります。

 広告は、休日に家族同伴で食事を楽しんでくださいと、蕎麦の老舗東家総本店竹老園、ラーメン、ワンタンの銀水や、「明るく清潔なホールでおいしい洋食」のトキワグリル、名代寿し江戸っ子、久本寿しなどが並び、名曲を楽しむモカ、コーヒーの味を楽しむリリー、パフェがおいしいニュークロンボ、10円引きのエデンなど喫茶店は、店の特色を強調しています。また駅前チャンピオンパチンコホールは、「楽しみながらの所得倍増」を謳っています。

 昭和36年4月30日の釧路新聞は、「ゴールデンウイーク開幕」の見出しで、釧網線は5割増、映画館や喫茶店は3割増、丸三鶴屋の屋上の子供天国は大入り満員などと賑わいの様子を報道しています。

 昭和36年のゴールデンウイークは、市民生活に明るさと笑顔を想像させます。

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