シマクイナの巣~コトリ観察記こぼれ話

9月17日は語呂合わせで「クイナの日」。沖縄県の国頭村が2004年、国指定天然記念物であるヤンバルクイナをはじめとした、希少な野生動植物が生息する同県北部「やんばるの森」の自然と文化を守るために制定した。「クイナの日」は釧路とも関わりが深い▼釧路市立博物館は、釧路湿原で2025年夏に初めて発見したシマクイナの巣のミニ展示を9月17日から、開始した。シマクイナは極東ロシアから中国東部、日本に分布し、個体数の少なさなどから環境省のレッドリストの絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定されている。全長14㌢でクイナ科で最小。名前のシマは縞模様に由来する▼シマクイナの巣が見つかったのは、国内では18年の勇払原野(苫小牧市)に続いて2例目。釧路湿原の巣には、抱卵放棄した卵が残されており、回収した。同館の貞國利夫学芸員は「巣は一見すると、植物の塊にしか見えない」「卵が体に対して大きい」などと解説している▼シマクイナは近年、国内での繁殖が明らかになっているが、春採湖にも現れてほしいものだ。研究成果を楽しみにしている。展示は10月25日まで。(編集部:山本雅之)




