伝えたい「蔵」の記憶(409)43年の漁業・石炭・製紙
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2022.3.21
昭和43年の釧路は、2年連続の道東沖サバ大漁、丸三鶴屋の新館完成、オリエンタルホテルオープン、北大通都市改造事業の進展などの活況を呈する話題が次々と新聞報道されます。
昭和43年12月31日の釧路新聞は、その年の釧路港の水揚げが「金額で八戸を抜く・43年の水揚げ開港以来の新記録」と水産の活況を伝えます。また、同44年1月23日は、同43年の釧路管内経済動向について「主要産業好調を示す。水産、農業など増産を持続」、「漁業、製紙、石炭の主要産業の生産は高水準の前年をやや上回る好調を示した」と日銀釧路支店の発表を報道しています。
日銀釧路支店の釧路経済動向によると、水産はイカと、水揚げ20万㌧を記録したサバ、釧路港の水揚げの40%を占めるスケトウダラの豊漁で、56万㌧を水揚げして史上最高を記録。厳しい環境で頑張る石炭は管内3社の出炭323万㌧に達し、送炭・出炭が前年をわずかに上回り、新採炭機の導入、労働体制の合理化への取り組みも伝えています。

写真は、昭和43年当時、「本州製紙の主力工場としてフル操業に追われ、生産に拍車をかけている」と新釧路市史に記述されている本州製紙釧路工場です。製紙は、原料の手当てが順調で高操業の新聞紙と、フル操業の段ボールにより「前年を11%上回る増産」と、好調を伝えています。
昭和43年の釧路の基幹産業の水産、石炭、製紙の発展は、青年都市釧路の活力を支えます。




