その他 蔵の記憶
公開:2026/03/13 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(383)釧路スポーツセンター

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2021.7.5

 釧路の人口は、昭和42年19万1626人を記録します。人口の増加により郊外の白樺、緑ケ岡、愛国、鳥取地区へ市街地の拡大が続き斬新な街並みが誕生します。同40年5月、人口増加が続く鳥取地区に道東唯一のセルフショッピング店の十条サービスセンターが開店して話題を呼び、急速に周辺の街並みが変貌します。

釧路スポーツセンターの広告

 写真は、昭和42年6月2日の釧路新聞に掲載された釧路スポーツセンターの広告です。「スポーツの振興と青少年の健全な体位向上と育成」を目的として、十条製紙釧路工場の製紙原料の丸太が見える鳥取22番地(現鳥取温水プール)に同42年6月3日オープン。夏期の6月から9月の期間は道内初の屋内温水プール、10月から5月の期間は屋内スケートリンクとして使用する最新設備を備えた画期的なスポーツセンターです。

 釧路市内には、昭和36年開設の鶴ケ岱と同40年開設の柳町に屋外プールがありましたが、子供たちは冷涼な夏にストーブで暖を取り水泳を楽しんでいました。このため、幅28㍍長さ60㍍の快適な室内温水プールは多くの市民の笑顔が溢れて大賑わいです。

 寒さの厳しい釧路の冬季のスポーツとして人気のスケートは、厳冬期の屋外のスケートリンクで多くの市民が楽しんでいましたが、10月から4月までスケートを楽しめる室内リンクの完成は、スケート王国を目指す子供たちへの最高のプレゼントです。

 人口の増加が続き、街並みの変貌が続く鳥取に開設した釧路スポーツセンターは、多くの市民の笑顔と歓声が溢れ躍進釧路の活力の記憶を伝えています。

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