伝えたい「蔵」の記憶(236)昭和23年の北大通り(2)
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2017.12.4
昭和23年1月9日「ないないづくしの昨年に比べて今年は、味噌、醤油は倍の配給」と北海道新聞に明るい兆しを報じる記事が掲載されました。
混乱が続く市民生活を支える役割を担う道東の中核都市釧路の中心商店街の北大通りも、激変する商況に挑戦し復興に取り組でいます。同23年の市内商工案内に掲載された、復興に取り組む北大通り商店を見ますと戦災と敗戦に挑戦する気迫を感じます。
焼跡の北大通り東側2丁目から5丁目は、被災した店舗を再建した丸三鶴屋とバラック建で再建した3丁目の平和市場、村上金物、一栄佐藤呉服店、5丁目の中山茶紙店が見られますが、2丁目と4丁目の戦災跡地に店舗が見えません。西側は被災を免れた店舗で営業を再開した、2丁目の国松商店、3丁目の土田呉服店、4丁目の丸ト北村呉服、川井眼鏡店、5丁目に戦後北大通りへ進出した安本哲馬商店が見られます。

写真は、昭和24年2月23日の北海道新聞に掲載された広告です。戦前戦後子供達に人気の玩具の老舗で北大通り6丁目の白川商店と7丁目の丸栄運動店の広告です。丸栄運動具店は屋号にローマ字を使い斬新なデザインでスキー、スケートを宣伝しています。
北大通り8丁目は、統制を乗り越えた岡野絹物店、北大通りの老舗浦田菓子店、石黒金物店。9丁目の入山馬具店、10丁目の秋田河馬具店は馬産地釧路を伝えています。12丁目の大浦履物店、13丁目の佐武セトモノ店、ハマノ薬局などが見られます。
復興の活力の記憶を伝える昭和23年の北大通り商店街は、北大通り発展の原動力となります。




