公開:2026/05/13 更新:2026/06/02

鉄オタの世界④「収集鉄」

 鉄道関係の資料を集める鉄道ファンを「収集鉄」などと呼びます。

 資料の一つが切符です。今は駅の「みどりの窓口」や「話せる券売機」などから出てくる同じ様式の切符が主流で、都会では交通系ICカードが席巻していますので切符すらお目にかかれない時代になりました。

 1987年以前の国鉄時代、硬券と呼ばれる厚紙の切符が幅を利かせていました。駅の出札窓口(切符売り場)には、各方面に仕分けされた切符が入ったボックスがあり、窓口に来た方から「〇〇まで」と言われると、出札担当者は素早く該当する切符を抜き、ダッチングマシンと呼ばれる機器で年月日を切符に打刻します。列車に乗るためにホームに向かう途中に改札口があり、そこで切符にいろいろな形をした〝ハサミ〟が入りました。

 また当時、特急や急行列車の指定券をコンピューターで販売するみどりの窓口は大きな駅にしかなく、小規模な駅にはありません。そのような駅で指定券を買い求める場合、出札窓口で、乗車日や列車名、行先などを告げます。すると出札担当者は、駅などの現場を管轄する鉄道管理局(例 釧路鉄道管理局は釧路駅の上階にあり、東は根室本線の根室まで、北は釧網本線の鱒浦、西は根室本線の布部までを管轄)で待機している指定券の担当者に電話をかけ、指定席を発行してもらいます。それを各駅に常備している切符に手書きで記入します。とても手間のかかる仕事でした。

 そのほか、特定の観光スポットを回れる周遊券とか、フルムーンパス、青春18きっぷなどの企画切符も今と違ってマルスから発行されるのではなく、すべて紙の切符でしたので、収集鉄のみなさんに珍重されました。

 切符だけではありません。鉄道にまつわるものすべてが愛おしく思えると、何でも集めたくなります。

 すでに引退をしましたが、青函トンネルが開通すると、札幌と上野を結ぶ「北斗星」という寝台列車の運転が始まりました。この列車に乗車した際にシャワールームを利用したことがあります。シャワーカードとともに、タオルやシャンプーなどが袋に入ったシャワーセットを購入しました。タオルとかシャンプーなどは持参していましたので、本来は必要なかったのですが、記念に買い求めて未使用のままバッグに押し込め、それは我が家の資料室?で保管しています。もちろんシャワーカードも。

我が家の資料室で保管している運転士さんの手帳や切符

 私は1978年から1987年まで国鉄職員でした。今は別な仕事ですが、鉄道OB会に入っています。時折、先輩たちから国鉄関係の資料をいただきます。例えば元運転士さんからは、当時使っていた手帳や時刻表などで貴重な資料ばかりです。それらも資料室にあり、地域の鉄道の歴史を調べる時に活用させていただいています。

 その中には、国鉄時代の見本切符があり、たまに引っ張り出して当時を懐かしんでいます。年齢が年齢なので、JRになってからの鉄道資料にはあまり食指が動きません。やはり国鉄時代のものには胸がときめきます。

 前号の最後にも書きましたがやっぱり〇態ですね。(鉄道大好きおじさん)

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