伝えたい「蔵」の記憶(488)マルト北村の広告
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2025.12.1
昭和47年の北大通商店街は、事業完了に11年歳月をかけた北大通都市改造事業が竣工し近代的な商店街へ変貌しますが、この中で各商店が特色を打ち出す商戦を繰り広げています。
この年の9月の北大通の商戦を見ますと、丸三鶴屋の創業66周年記念恒例秋の大バーゲン「ダイヤモンドジュビリー」が9月1日から10日にわたって開催され、マルト北村の創業66周年記念売出しも9月12日から24日まで開催。北大通の両雄である丸三鶴屋とマルト北村の商戦月のようです。

写真は、昭和47年9月12日の釧路新聞に掲載された「9時30分開店」豊富さ・品質・安さ」を謳うマルト北村の全紙見開きの大きな広告で、婦人服、紳士服、きもの、服地など全館に溢れる魅力を紹介しています。新聞広告は、「年に一度の特別大奉仕」ベビー用品と寝具お買得品を紹介、「感謝の超特価100000点大提供」紳士、婦人、子供の肌着を紹介しています。
創業66周年売り出し開催前にも、「年に一度の特別大奉仕・あと3日お待ちください」「明日9時30分開店・明日の朝刊特集をご覧ください」など顧客へ創業66周年の催事をアピールしています。
マルト北村は、明治39年に西幣舞1番地(現北大通2丁目西側)の店舗で創業し「お客様第一主義」と手堅い近江商人の伝統を受け次ぎ、北大通商店街の明治、大正、昭和を伝える老舗です。マルト北村創業66周年の新聞に掲載された広告は、豊富な優良商品と奉仕価格を強烈に訴えています。
昭和47年のマルト北村創業66周年の商戦は、流通革命に挑戦する北大通商店街の記憶を伝えています。




