その他 蔵の記憶
公開:2026/03/14 更新:2026/04/24

伝えたい「蔵」の記憶(399)ファミリーショップ・マート誕生

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2021.12.6

 丸三鶴屋は昭和43年6月8日、1階売り場面積が全道一番の新館がオープンし、札幌丸井に次ぐ大型デパートになり、市民生活に斬新な情報を提案する売り場が誕生します。増築された売場を活用して、昭和43年6月8日の釧路新聞に「新装ツルヤにファミリーショップとファミリーマート誕生」の宣伝広告が掲載され、本館2階の実用品の店と食料品の店の二つのセルフサービス店を紹介しています。ショップは専門店、マートは市場の意味で、自由に選べて、お値段も安く、おとくで、エプロン姿で、お気軽になどデパートの中に新しいスタイルの店舗の開店です。

買物客で混雑する新館地階の食料品のお店

 写真は、大量の商品が陳列された売り場、レジスターが並び買物客で混雑する新館地階の食料品のお店ファミリーマートです。新館地階の半分を占めるマートは、朝仕入れた新鮮な野菜、果物、朝競り落とした鮮魚、職人が腕を競う精肉、食卓と直結する多くの商品、値段が格安でお得な食品が大量に並べられ、お客様は自由に必要な商品を選びレジスターでまとめて精算します。従来は商品を決めその都度清算しますが、マートは、買い物客が市場で必要な商品を自由に選び、最後に精算する新しい販売システムの食料品の店です。現在のスーパーマーケットがデパートの中に誕生しました。

 昭和40年代の流通業界では、ダイエー、長崎屋等のスーパーが地方都市への積極的な店舗展開が始まります。新装ツルヤにファミリーショップ・マート誕生は、厳しい商戦と流通業界の変化に対応した丸三鶴屋の記憶を伝えます。

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