その他 蔵の記憶
公開:2026/03/14 更新:2026/04/24

伝えたい「蔵」の記憶(404)北海道鉄道記念塔

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2022.1.31

 北大通都市改造事業は、釧路民衆駅が完成した昭和36年から同47年にかけて実施され、釧路市の中心市街地北大通が近代的な街並みに生まれ変わります。

 この中で、北海道鉄道記念塔が、釧路駅前(現バスターミナル)に移設されます。昭和42年10月5日付けの釧路新聞は、「北海道鉄道記念塔・田辺博士の偉業称え・釧路民衆駅前に移設」と報道しています。写真は、北大通都市改造事業の進展により同47年には釧路駅前から幸町公園(鉄道公園とも呼ばれる)に移設された「北海道鉄道記念塔」です。

北海道鉄道記念塔

 北海道鉄道記念塔は、明治13年の手宮―札幌間の開通に始まった北海道の鉄道が、同34年釧路―白糠の開通に続いて大正5年には国有私鉄を合わせて1000哩に達したのを記念して、初代北海道鉄道部長であった田辺朔郎博士が自費で建立したものです。

 道東の鉄道拠点・釧路が設置場所に選ばれ、太平洋を見下ろす現在の春湖台に、ノルウェー産のエメラルドパールの額石を備え、北海道の鉄道の記録を伝える記念塔が昭和2年3月に完成します。

 風雪に耐えた記念塔は、あまりにも駅から遠いのと、雑草に埋もれ、存在が忘れられようとしていたため、昭和42年10月14日鉄道95周年の記念行事として移設します。変貌する橋北の街並と、その発展を支えた鉄道の記憶を伝えています。

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