その他 蔵の記憶
公開:2026/03/09 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(251)子供日曜映画

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2018.5.14

 昭和20年12月31日は終戦後最初の大晦日です、神様もつらい年の瀬、銀行の窓口に吹くインフレ風、筵(むしろ)の上に寝る引揚者など混乱する経済、市民生活を伝える記事が北海道新聞に掲載されています。

 厳しい市民生活を伝える12月31日の新聞に、焼け跡に再建された釧路劇場の愈々(いよいよ)本日初日「楽団ヒリカ」と日活館の「米若の口演」の興行広告が、大晦日を楽団演奏と口演で楽しんで下さいと呼びかけています。

 其の後の新聞広告を見ると、新しい時代の文化を伝える華やかな楽団演奏、演劇、映画、音楽会などを終戦後の市民が楽しんでいます、特に映画は、ジャンギャバン、ゲリークーパーらスター主演の西欧、米国の新しい文化を伝える洋画と、邦画のエノケン・ロッパ喜劇や時代劇が好評を博し、末広町は釧路劇場、国民劇場、東宝が揃い映画を楽しむ市民で賑わう街でした。

映画広告

 写真は、昭和26年1月10日の北海道新聞に掲載された映画広告です。釧路東宝は、ナイトショウ午後9時より、お子様奉仕日曜映画午前8時半より5円、早朝割引。国劇も土・日午後8時半からナイトショウ。各館暖房料5円と当時の映画事情も伝えています。ナイトショウは、上映時間を遅らせて割安料金を設定。一方で午前11時まで入場時は早朝割引。お子様奉仕日曜映画は子供の入場料5円で日曜日の早朝に子供を対象に上映されます。

 子供日曜映画は、当時の子供達の最高の楽しみで、5円を握りしめて映画館へ友達と走た喜びの記憶です。

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