その他 蔵の記憶
公開:2026/03/15 更新:2026/04/27

伝えたい「蔵」の記憶(444)北大通こんなに変わった⑥

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2023.4.3

 「北大通の記憶を伝える街角の百年・北大通・幣舞橋」(釧路新書)は昭和3年・西幣舞大通について、今日の北大通4丁目から幣舞橋を見通した風景の写真を載せ、当時の金安時計店、松並家具店、平和市場の並ぶ商店街を「馴染みの店、軒寄せる」と紹介しています。

 今日の北大通3丁目東側にあった平和市場は、厳しい不況の続く昭和4年6月19日、平和会の16人により開設され、「釧路市民の台所」として活況を呈します。同20年7月の釧路空襲で焼失しますが、同21年8月、18人が焼け跡に仮店舗を建設して平和市場が再出発します。

 その後、昭和39年協同組合釧路デパートが設立され、平和市場に代わり、その年の11月11日、「7色のネオン、7色の噴水にあふれるムード、躍進を続ける北大通商店街に活力と夢がある」と地下1階地上5階建ての専門店デパートのくしろデパートが開店し、北大通3丁目東側の商店街の景観は一変します。

北大通2丁目~5丁目東側商店街

 写真は、昭和40年代中頃の北大通2丁目から5丁目東側の商店街です。2丁目の北海道新聞、3丁目の観覧車が見える釧路デパート、5丁目の丸三鶴屋本館、オリエンタルデパートが見える近代的なビルが並ぶ商店街です。

 くしろデパートが建設される以前の北大通3丁目東側の商店街は、宮地菓子舗、金安薬局、五明商店、大野肉店、秋田川靴店などが入居する木造建築の平和市場と山下書店、村上金物店、佐藤呉服が軒を連ねる商店街でしたが、各商店の協力で誕生したくしろデパートと3丁目共同ビル(山下書店、村上金物店)への変貌は、北大通商人の活力と強い絆の記憶を伝えています。

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