伝えたい「蔵」の記憶(416)変わる北大通商店街
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2022.5.23
北大通商店街は、昭和20年7月14・15日の釧路空襲により東側1丁目から5丁目が被災しますが、戦後復興し北大通都市改造事業により同45年頃には高層化、防災化された近代的な商店街に変貌しています。一方、空襲の被災を免れた北大通り6丁目東側(現セブンイレブン)の同40年頃の市街図を見ると、菓子の老舗千秋庵、大谷時計店、白川玩具店、高橋肉店、三宅かばん店、松並家具店などの戦前の名残を伝える店舗が軒を並べていました。

写真は、6丁目ビル建設の為に、戦前の名残を伝える店舗が軒を並べ、ドーム型の屋根で市民に親しまれた千秋庵が見える北大通6丁目商店街の取り壊し工事の様子です。
昭和44年1月21日の釧路新聞は、「新ビルの建設構想・商店街が意見集約」の見出しで、「北大通6丁目商店街の近代化へ向けての機運が高まっている」と報道。その一年後の同45年1月11日の釧路新聞は、「2月中旬に着工・ざっと八億円投入・6丁目ビル」─「道東のレジャー・ショッピングセンターが北大通6丁目に建設される。10年来の構想ようやく実現」と報道しています。
北大通6丁目東側の商店街は、千秋庵、和田写真館、大谷時計、白川玩具店、三宅かばん店の戦前からの老舗と高橋肉店、湊屋呉服店などが戦前戦後の商店街の賑わいを支えていましたが、戦前の名残を留める店舗を共同でビル化する事を決断します。
昭和36年から始まった都市改造事業により改築、高層化を競い、近代的な商店街へ変わる北大通商店街は、新たな挑戦に挑む活力の記憶です。




