その他 蔵の記憶
公開:2026/03/13 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(388)オリエンタルデパート開店

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2021.8.30

 昭和42年の北大通商店街は、都市改造事業の進展により店舗の移転、改築、新築が相次ぐ建築ラッシュが続き商店街に活気が溢れています。この中で、丸ト北村は増築により百貨店法に基づくデパートになる計画を打ち出し、丸三鶴屋は末広町4丁目で床面積が現在の2倍になる地下1階地上2階の新館建設計画を発表し、釧路の商業界は新しい大型店舗時代を迎えます。

オリエンタルデパートの開店広告

 写真は、歳末商戦を目前にした昭和42年11月18日の釧路新聞に掲載されたオリエンタルデパートの開店広告です。「新しい話題! 新しい魅力!! 港の見えるデパート誕生!!」と新鮮な魅力を訴えています。

 オリエンタルデパートは、老舗の丸三鶴屋、丸ト北村、昭和39年開店の釧路デパートに次ぐ大型店舗です。外来資本の進出時代を迎えようとする釧路の商業界が協力して誕生しました。賑う飲食店に囲まれた末広町5丁目に地上8階地下1階の店舗は、エスカレーターとエレベーターを備え、市内の有力商店30有余が「協調・信頼・融和」と「奉仕に明け奉仕に暮れる」をモットーに売り場を展開し、豊かな市民生活に奉仕する個性ある専門店が集まるデパートです。

 オリエンタルデパートは、広い売り場と豊富な品揃えを誇る大型店舗の丸三鶴屋、丸ト北村、釧路デパートの消費動向の多様化に対応した積極的な商業戦略に対抗するために、30有余の商店が一致協力して厳しい商戦を乗り越える先進的な取り組みを実現します。

 オリエンタルデパートの開店は、北大通商店街に刺激を与え、小売業が大型店舗時代を迎えた記憶を伝えます。

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