伝えたい「蔵」の記憶(387)生まれ変わる北大通
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2021.8.23
北大通商店街は、都市改造事業により年々近代的な変貌が加速され、昭和42年5月26日の釧路新聞は、「北大通13丁目の北交ハイヤー釧路支店いよいよ取り壊し、現在家屋移転工事を行っている店舗は14店に及ぶ」など急テンポに進む都市改造事業を報道しています。

写真は、昭和35年頃の北大通9丁目西側(現釧路信用組合本店)の、戦前からの老舗大二さとうと小西酒店です。並びに岡野絹物店、中山商店、天下の甘焼、美田商店、辻見茶舗、三井生命などが連なり中心街商店街の賑わいを支えていました。
昭和13年北大通商店街の一等地と呼ばれた9丁目に開業し、戦前戦後の統制経済を乗り越えた老舗の大二さとうと小西酒店の土地売却を、同42年3月2日の釧路新聞は、「土地を明け渡す二老舗・商工信組に土地売却」の見出しで状況を伝えながら、市民が慣れ親しんだ北大通商店街の変貌を「生まれ変わる北大通」と報道しています。
都市改造事業が始まった昭和36年頃の北大通9丁目西側の商店街は、同37年の上林ビルの完成により戦前からの店舗に代わり日本交通公社、日本航空の看板が並び、同45年頃になると、大二さとう、小西酒店が姿を消して釧路商工信用組合本店と上林ビルが並ぶビル街に生まれ変わり新しい街並みが誕生します。
北大通都市改造事業の進展は、街路が拡幅され、商店街の店舗は中高層・不燃化され近代化が促進されますが、商店街に金融・保険・サービス業の店舗が目立ち、北大通商店街に新しい街並みとともに新しい機能が生まれます。




