その他 蔵の記憶
公開:2026/03/06 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(178)停車場跡の碑

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2016.8.1

 字地番改正により橋北地区の釧路川右岸の西幣舞は、大正8年に幣舞橋から釧路停車場を防火帯として道路幅拡張が実施され、住民が拡張された道路を北大通と称したので「北大通」と命名された。北大通を中心として10の町名が命名され漢字で表記されます。

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 写真は、市交流プラザさいわい駐車場側に建てられた旧釧路停車場跡の碑です。旧釧路町大字釧路村字西幣舞と刻まれ、西幣舞の地名と明治34年停車場が開設された街並の記憶を伝えています。大正6年根室線の開通により停車場(駅)は現在地へ移転し、北大通は、急速に釧路の繁栄の中心市街地に発展します。

 西幣舞の町名の命名理由は、鉄道の街並の記憶と先人の思いを伝えています。末広町は、「旗亭、カフェー軒を並べ紅灯街を形成す…町内団体に末広団体があり命名」。栄町は、「前途に多望なるに鑑み命名」。川上町は、「久寿里橋の方面が通称川上と呼ばれていたので川上と命名」。旭町は、「旭の向かう地勢に因み命名」。黒金町は、「鉄道関連施設が多く最初の停車場所在地で鉄道に関係が深いので命名」。錦町は、「海運業、運送業、木材商などの商人が多いが未開の地に奮闘苦戦し故郷へ錦を飾る縁喜に因みに命名」。幸町は、「中央に札幌鉄道局工場、機関庫…町内団体に幸町倶楽部あり因って命名」。釧路駅と付属建物のほか空地の松浦町は「釧路に縁のある松浦武四郎を記念して命名」。古川町は、「阿寒川の廃川に因み命名」。

 西幣舞に命名された町名は、道東の中心都市釧路の中心市街地の繁栄に奮闘する先人が次代へ伝える記憶です。

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