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公開:2026/07/06

まちづくり・シングルマザーのためのキャリア支援「カメリア・ポートくしろ」開講

シングルマザーのキャリア支援プロジェクト「カメリア・ポートくしろ」が3月から7月末まで、くしろアカデミー(釧路市駒場町3の35)で行われている。
20代から50代までの受講者16人が、学びながら収入が得られるデジタルスキル講座を無料で受講。将来の就労、転職、独立、起業に向けて研さんを積んでいる。
カメリア・ポートくしろの内容とともに、働き方の選択肢を広げようとスキルを磨く受講者らの思いも聞いた。

デジタルスキルで働き方の選択肢を広げる

釧路での開講は初めて。資金分配団体の一般社団法人グラミン日本(東京)の休眠預金事業の一環として、コグニティ(東京)と、うつくしろ(釧路市末広町11)が運営している。

シングルマザーがデジタルスキルを身に付けることで、働きやすさの改善や収入増、安心な暮らしにつなげることを主眼に置き、「横に指導者がいなくても働けるレベル」の知識と技術を身に付けて、自立した働き方につなげることを目指している。
併せて、受講者と市内外の企業を結びつけ、双方が実りある将来像を描ける環境づくりにも尽力している。

カメリア・ポートくしろは、平日コースと休日コースの2種類があり、いずれも10日間の日程で、パソコンを使った最新の事務作業やテレワークスキルを、基礎研修から応用研修へと段階的に習得する。
研修期間中、実際に作業をすると報酬を得られる仕組みも構築している。

日曜または月曜に開講。欠席時も録画授業を受講できる

受講を欠席した場合は録画配信によるオンライン学習ができ、途中から参加した人も過去の講習を受講できるなど、講師による伴走支援やキャリアコンサルタントによる個別相談も用意している。
託児費は無料で、講座期間中はパソコンの貸し出しにも応じる。

営業事務を題材に実践力を養う

6月22日に行われた応用研修では、デジタルスキルを生かした営業事務を実践的に学んだ。
営業事務は、外勤が多い営業職が商品の提案や顧客との商談などに集中できるよう、縁の下の力持ちとして、見積もりの提出や事務処理などを担当する。
受講者は、限られた時間を仕事のためにどう効率よく使うかを意識しながら、営業職や顧客が求めている情報を収集・整理する作業に当たった。

デジタルスキル講座は6月の時点で応用研修に入っており、受講者らは、個人差はあるが手応えをつかんでいる。
釧路新聞の記事を読んで受講を決めたという女性は「パソコンの知識ゼロから始めましたが、もう苦手意識はなくなりました。できることが増えているのがうれしいです」と笑顔を見せた。

現在は民間企業に勤務しているという女性は「現状に不満はないが、これからの不安がいくつかあって受講を決めた。子どもも応援してくれているので、最後まで完走し、次の一歩を踏み出したい」と意欲を示した。

企業側の受け入れ体制づくりも支援

「働く場所は問われない時代です。テレワークができる人材がどんどん求められている」と河野さん

同プロジェクトでは、女性活躍のための企業向け講座も開講している。多くの企業はテレワークで働く人材を採用したくても、業務管理や人材育成の方法が分からない、最近の法律について詳しく知らないといった課題を抱えている。

コグニティの河野理愛代表取締役は「ITリテラシーに自信のある企業を増やすことも、地方創生のポイントだと考えています。カメリア・ポートで育った人材を、企業がいかに生かすかのノウハウも提供していきます」と話し、地元の企業・団体の参加、賛同を呼び掛けている。

カメリア・ポートくしろは体験、見学希望者を随時受け付けているほか、2027年春にも第2回講座を開講する予定。
さらに、今年8月から山口県萩市で始まるキャリア支援プロジェクト「カメリア・ポートはぎ」と、釧路での活動を連動させた、受講者と企業のマッチングイベントも企画している。

「釧路から、この取り組みを広げていきたい。はじめの一歩を一緒に踏み出しましょう」と相座さん

うつくしろの相座聖美代表取締役は「デジタルスキルで手に職を付けることができれば、在宅で、自分の生活リズムに合わせながら、周囲の助けなしで働けます。シングルマザーならではの悩みにも耳を傾けながら、受講者一人ひとりに成果をもたらしていきます。夢もかなえていきたい」と語り、体験を促している。(編集部:山本雅之)

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