防災リュック総点検(下)赤ん坊とペットを守る【続・防災チャンネル】
問答企画―赤ちゃんとペット
山本:せっかく、備蓄していても、有事の際に電池切れだったり、機器が故障していたり、非常食の消費期限が切れていたら、目も当てられないので定期的に確認しよう。
実際に使ってみるのがいいです。
・常に持ち歩くもの
・避難所に向かうときに背負っていくもの
・在宅避難の備え
として区別する、と。
ポーチ、カバン、リュック、セットの4種類で用意するね。
山本:ポーチを中心に据えて、同心円状にカバン、リュック、セットといった具合に、少しずつ広げていくという発想で装備を増強してください。
特に、簡易トイレはポーチの段階から確実に入れてください。空腹は我慢できても、生理現象であるトイレを我慢することは体にも負担がかかってしまいます。トイレの回数は一人あたり1日5~7回。3日間であれば、15~21回分という計算です。
簡易トイレは、防災セットに100回分単位で備蓄し、避難時も多めに携行することをお勧めします。
山本:赤ん坊がいる家族やペット同伴で避難する場合は、当然、運べる備蓄品が減ることを忘れないでください。
防災備蓄品のうち、特に避難所や高台の知人宅などへ移動する際に背負う防災リュックは、自分自身が走って背負える重さを提案しました。
国は女性が背負う防災リュックの重さについて10㌔を推奨していますが、仮に家族に赤ん坊がいたら、防災リュックの重さを半分にするか、防災ポーチの携行がやっとかもしれません。

山本:赤ん坊の避難時は、おむつなどの衛生用品の追加が不可欠です。ミルクもお湯が使えない場合に備え、粉ミルクではなく液体ミルクを準備してください。
平時に、ベビーカーを使わず抱っこひもで抱えて避難できるかの練習もしましょう。
ペットについては、平時に避難所がペットを連れていけるかどうかの確認をしてください。
避難時には、クレートやキャリーバッグに入れるので、日頃から慣れさせ、迷子対策として鑑札や迷子札を付けましょう。
山本:確かに、精神的につらくなることもあるかもしれません。
それでも、日々のお出かけで携行している、食べ慣れている食料・飲料、排泄処理の道具、おもちゃなどを、2㌔未満にまとめられます。
避難所を日々の散歩コースに組み込み、早歩きで背負って運べるか試してみましょう。
山本:防災リュックをつくる前に、何も背負わずに避難所や津波が達しない場所までの距離を歩けるか確認しましょう。
子どもならではのものとしては、避難所で騒がない、他人に迷惑をかけないために、おもちゃやぬいぐるみ、お絵かきノートなどを入れましょう。
避難所で配布される食料は、ほとんどが大人向けのものなので、アレルギーを持っていたり、好き嫌いが多い場合は、アレルギー対応食やお気に入りの菓子類も持参しましょう。
山本:防災リュックは玄関付近と台所、寝室の3カ所に置くと安心です。
せめて、防災リュックを1階、防災セットを2階として、別々の階に保管しましょう。
建物の損壊状況によっては、ドアや窓が開かず、自宅の内部を自由に移動できなくなることも起こりえます。二重三重の備えを!
(防災士記者、山本雅之)
◇まとめ
- ▼トイレの我慢は健康を害す。簡易トイレは多めに備蓄する。
- ▼赤ん坊とペットの避難は、平時のうちに迅速にできるかを確認する。
- ▼防災リュックは自宅内に分散させて保管する。






