特集記事 お店・買い物鶴ケ岱・橋南地区・米町周辺
公開:2026/07/10

釧路のそば文化はここから始まった「東家総本店 竹老園」

道内でも最古級の歴史を誇る超老舗店で絶品のそばをいただく

「知る人ぞ知る」いや「釧路人なら誰でも知っている」老舗そば店といえば、ここ「竹老園」を置いて他にはないでしょう。

その創業はなんと明治7年(1875年) というのですから、まだ江戸時代が終わってからたった7年しか経っていない時代なのです。

まあ、その辺の歴史は同店のホームページに詳しく載っていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

特にお盆やお彼岸の時期は何十人もが列を成します

5月の連休期間や夏のお盆時期、春秋のお彼岸時期ともなると、50台は入る駐車場が満杯となり、店前に入店待ちの長い行列ができることも、釧路人ならば周知の事実。

帰省客はもちろん、観光客にも評判の「竹老園」は、今や立派な「観光地」と言ってもいいでしょう。

たとえ連休でなくとも、週末はいつもこんな感じです
なかなか見られない光景ですが、これは開店前に撮らせていただきました
外国人観光客にも優しいメニューになっています

釧路人にとっても、同店の「お座敷」でそばをいただくというのはちょっとした「特別感」があり、特に深緑が美しい春から夏にかけての庭園は、下手な公園よりも見応えのある美しい景観が楽しめます。

もっとも、最近は人手不足のせいもあって、座敷席の営業時間が短くなっているのが残念でなりません。

1部屋だけの椅子テーブル室。座敷席の利用は一室300円の利用料がかかります
長い廊下の踊り場にある「お化け鏡」。子供の頃は不気味でした
座敷の前に広がる庭園には池や滝、太鼓橋などもあって風情も満点です

せっかくお座敷でいただくなら、やっぱりここは奮発して「特製品コース」でしょう。
ちょっとお値段は張りますが、名物の「そば寿司」に「かしわぬき」、それに昭和天皇もおかわりをしたという卵麺の「蘭切りそば」と抹茶入りの「茶そば」がセットになった人気の逸品です。

そこまで贅沢をしなくてもというなら、他店とは少々変わった盛り付けが特徴の「天ざる」などはいかがでしょうか。

こちらは定番の特製品コース
サックサクの大きなエビ天ぷらだけが2本、どどんと鎮座しています

考えてみれば(いや、考えなくても) 、釧路近郊のそば店の多くが「緑色」のそばを普通に提供しているのも、観光客の多くが不思議がる「そば」の入っていない「かしわそば」を「かしわぬき」と称しているのも、通常のメニューよりもかしわや天ぷら、玉子などのネタ(種) をたっぷりと増量したものを「種込み」と名乗っているのも、すべてこのお店が発祥の、釧路独自のそば文化なのです。

そんな歴史と伝統が認められ、2024年には「釧路のそば」は文化庁より「100年フード」として認定されました。

他に道内で認定されたのは帯広の豚丼やジンギスカン、石狩鍋などわずかです。

なぜか廊下の目立たぬ場所に著名人や芸能人のサインがぎっしりと
庭園の一画には大仏や五重塔、「そば観音」などの銅像も置かれています

家族での団らんに、来客のおもてなしに、自分へのご褒美に。
ぜひ竹老園で釧路の歴史と風味を堪能してください。(ライター:さださん)


竹老園の詳細情報はこちら

TOP