公開:2026/07/02 更新:2026/08/03

鉄オタの世界⑦「時刻表鉄」

鉄道を趣味にしている人間にとって時刻表はバイブルのようなものです。最近、時刻表のアプリも出て、とても便利になりましたが、鉄道旅行の計画を立てるのはやっぱり紙の時刻表がいいです。時刻表(全国版)を出版しているのは交通新聞社とJTBです。どちらを選ぶかは好みです。

時刻表鉄の魅力は何でしょう?
一般の人たちにとって時刻表は列車の時刻を調べる資料集で、数字と駅名だらけの本のどこが面白いのか、分からないと思います。時刻表鉄のみなさんにとっても調べる道具の一つですが、小説と同じ〝読み物〟だと考えています。

例えば、時刻表の根室本線、石勝線の項を開きます。
釧路を午前11時21分に発車する札幌行の特急「おおぞら6号」という列車があります。その前に釧路を同10時34分に出発する新得行の普通列車があります。

この普通列車は帯広到着が午後1時16分ですが、普通列車よりも遅く釧路を出発した特急の帯広到着は同0時56分です。
ということは普通列車を特急がどこかで追い抜くことが分かります。気になるのが「どの駅で追い抜くのか」。そこで時刻表を頼りに推測します。

時刻表を見ると、釧路から6番目の白糠までは普通列車が早いのですが、13番目の池田では特急が早く到着していますので、この区間のどこかの駅で抜かれるわけです。
今度は、白糠~池田間の普通列車の時刻表をよく見てみます。
見るポイントは駅と駅の間の所要時間が異常に長いところです。すると浦幌と新吉野の間が24分かかっていました。駅間は6.4㌔しかなく、峠などもありません。しかもほかの列車を調べてみると6~7分しかかかっていません。多分、新吉野で特急に道を譲っているとの仮説を立てることができます。

後日、実際に特急「おおぞら6号」に乗車すると、新吉野で普通列車を追い抜きました。これで仮説は実証されました。これが分かった時のうれしさや喜びは、一般の人たちには理解できないでしょうね。車内で飛び上がって喜ぶわけにはいきませんので、ただニンマリするだけです。

時刻表には全国版のほか北海道だけのものもあります

時刻表には、列車に加えて航空機、バス、フェリーなども掲載されていますので、これが一冊あるとずっと読みふけることができます。
一年に一度、JR各社は時刻改正を行います。改正になった時刻表が店頭に並ぶのが待ち遠しく、やっと手に入れると、どこが変わったのかを調べるのは楽しい作業です。時間が過ぎるのを忘れて没頭します。

旅行は「計画する時が楽しい」と言われます。
時刻表を眺めていると、その言葉がすごく当てはまります。時刻表を〝こねくりまわして〟自分の気に入った計画を立てる過程がとても楽しいものです。これもまた一般に人たちには理解できないでしょうね。(鉄道大好きおじさん)

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