雛祭り~コトリ観察記こぼれ話

春採公園では5月下旬から、雄のさえずりに加え、ふ化したばかりの幼鳥の鳴き声が聞こえるようになった。中旬には、巣を離れた幼鳥が飛び交う姿も見られるようになった。「雛祭り」の開幕。一斉に大人の階段を上っている▼6月21日午前8時ごろ、春採湖ネイチャーセンター駐車場付近で、スズメ目の小鳥たちに出くわした。ゴジュウカラ、ハシブトガラ、メジロなど。このうち、年間を通じて、園内で観察できるシジュウカラの成鳥が、ちょっと前に生まれた幼鳥を従えて群れ飛んでいた▼シジュウカラは多彩な鳴き声の持ち主。京都大の研究によると、ヒト以外で唯一、異なる意味を持つ鳴き声(単語)を文法に従って組み合わせ、文章をつくるという。ただ、この時期の幼鳥については「ニーニー」「ジュクジュク」と、親に餌をねだるのに懸命。会話ではなく叫びにしか聞こえない▼春採公園での親子の営みは、林野ではシジュウカラをはじめとしたカラ類、湖畔ではコヨシキリとノビタキが観察しやすい。緑はどんどん濃くなるが、枝に出る一瞬は必ずある、と信じて待とう。(編集部:山本雅之)




