巣穴に戻る若鳥~コトリ観察記こぼれ話

8月23日、春採公園を散策中、幹に止まっていたシジュウカラがこつぜんと消えた。目の錯覚かなと、しばらく待つと、現れて飛び立った。2分後、同じ個体と思われるシジュウカラが餌をくわえて帰還。数秒間、へばりついていたが、再び、いなくなった▼もう少し状況を把握しようと、生い茂る葉をかいくぐって、幹が見やすい角度を探した。ようやく、ピントが合った先に巣穴を発見。ちょうど、シジュウカラが顔を出した。「見ないで!」とにらまれた気がした▼日本全国で観察できる留鳥の代表といえるシジュウカラは、地域差はあるが、春に繁殖する。ハルトリココトリ観察記の5年間の記録によると、春採湖でも4月下旬から5月下旬にかけてにぎやかになり、遅くとも6月には多くの幼鳥が巣立っている模様。今回、巣穴を使っていたシジュウカラは、羽色が薄く、トレードマークの胸のネクタイも細く薄いことから、この春にふ化した若鳥とみられる▼里帰り。一時帰宅。はたまた、もっと他に重要な仕事があるのか。身近な野鳥でも分からないことがたくさんある。だから、野鳥観察はやめられない。(編集部:山本雅之)




