その他 蔵の記憶
公開:2026/03/16 更新:2026/04/28

伝えたい「蔵」の記憶(490)丸三鶴屋新館の広告

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2026.2.2

 昭和47年の北大通商店街は、都市改造事業が終了して近代的な商店街へ生まれ変わり、流通革命と呼ばれる経営環境の変化に対応する時代を迎えていました。

 いざなぎ景気の終焉を迎えた昭和47年の日本の流通業界は、「良品を安く」を掲げたダイエーが300年の歴史を誇る百貨店の雄三越を抜き小売業の日本一となる歴史的な年でした。その後スーパーマーケットの店舗が全国に拡大していきます。

丸三鶴屋新館完成記念売り出しの広告

 写真は、昭和43年6月8日の釧路新聞に掲載された、1階の売場面積が全道一を誇る丸三鶴屋新館完成記念売り出しの広告です。

 昭和47年の北大通2丁目から5丁目商店街は、3丁目の創業8周年の釧路デパート、4丁目の西幣舞に創業して65年のマルト北村、5丁目が創業65年の丸三鶴屋と同45年11月開業のリビングヤスモトなどの大型店を中核とする活力溢れる商店街です。

 このほかにも、2丁目は、ヤマワせともの店、マルタカ高橋電気店、国松ふとん店、安藤印舗などの戦前からの老舗に二幸菓子店。3丁目は、3丁目で最も古い土田呉服店、カワノ洋服店、明治時代創業の松並家具店、本のデパートの山下書店、村上金物店、佐藤呉服店が並ぶ。4丁目に戻って、川井眼鏡店、きくちボタン、せともののマルカツ、足立靴店、金安時計店。5丁目も明治42年創業中山茶紙店、明治34年創業の伊藤くだもの店など特色ある小売店が商店街の活況を支えています。

 昭和47年の北大通2丁目から5丁目商店街は、末広町2丁目のそうご、4丁目の丸三鶴屋新館、5丁目オリエンタルの開業と多様化する市民生活に対応し、厳しい商戦を展開しています。

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