伝えたい「蔵」の記憶(443)北大通こんなに変わった⑤
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2023.3.20
北大通商店街の賑いを支える北大通6丁目商店街は、昭和20年7月の釧路空襲の被災を免れ、戦前の北大通商店街の記憶を長く伝えていました。戦前、同7年の市内地図によると、千秋庵、白川玩具店、三宅カバン店、佐藤印舗、大谷時計、杉本園茶舗などの老舗と、戦後躍進した洋服のいせや、呉服の美なとや、肉の高橋商店などが軒を連ねる活気溢れる商店街でした。しかし、戦後の北大通都市改造事業の進展により新しい記憶への挑戦が始まります。

写真は、昭和46年3月15日の釧路新聞に掲載された「釧路6丁目ビル本日オープン」の広告です。ビルは地下1階地上6階で、地下がテアトルスガイとアポロシネマの映画館2館、1階に大谷時計店、玩具の白川商店、高橋肉店、カバンとバックのミヤケ、京呉服の店美なとやの5店が入る6丁目商店街。2階は卓球とビリヤードのゲームセンター、3階から5階が30レーンのボーリング場と北大通中心商店街に誕生したショッピングとレジャーのビルです。
このビルは、おおよそ10年前から計画されていましたが、株式会社釧路6丁目ビルを設立し、ようやく完成しました。「北大通り商店街に与える経済効果と期待に市民の話題を集めそう」と昭和46年3月15日の釧路新聞社が報道しています。
この北大通6丁目東側の商店街は、戦災を免れ、戦前から市民に親しまれた千秋庵、高橋肉店などの店舗が並んでいましたが、6丁目ビルと千秋庵ビルの誕生により近代的な商店街へ変貌し、北大通商店街の活力の記憶を伝えています。




