伝えたい「蔵」の記憶(405)ザ・タイガース釧路初公演
2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。
2022.2.7
釧路市史は、昭和43年の丸三鶴屋の新館完成、オリエンタルホテルオープンや、2年連続の道東沖サバ漁大漁、市内ボーリング場の相次ぐ開設などによる街並と漁業の活況を記述しています。
昭和43年10月26日付釧路新聞は、「大型景気ただいま進行中・『岩戸』をしのぐ超大型」と国内経済の盛況を報道しながら、「イカ、サバ好調な水揚げ・昨年同期の3倍強」「サンマ漁本番スタート・空前の賑い」と釧路川河畔に賑わう漁船群を紹介。さらに「北大通都市改造事業ことし最後のヤマ場に」「釧路市中心街に高層ビルが進出」などと近代都市を目指す釧路の勢いを伝えています。
少し遡った昭和43年8月6日付釧路新聞に掲載されたのは、開業僅か3年で新店舗を落成した「ワンフロアー全道一のショッピングセンター」「南国ムードのオアシスのある店」十条サービスセンターの新店舗落成の広告です。

そして写真は、昭和43年11月21日の釧路新聞に掲載された、若者のアイドル「ザ・タイガース」釧路初公演を伝える十条サービスセンターの広告です。ザ・タイガースは、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ザ・スパイダースと共に全国の若者を熱狂させたグループサウンズ。長髪の沢田研二、瞳みのる、加藤かつみらが演奏するエレキギター、ベース、ドラム、ボーカルの初公演は、熱気にあふれた会場の若者に熱い夢と活力を与えます。
十条サービスセンターの新店舗落成と、ザ・タイガース釧路初公演は、街並の変貌だけでなく、若者の熱気あふれる新しい音楽文化の記憶も伝えています。




