その他 蔵の記憶
公開:2026/03/13 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(371)釧路女子短期大学開校

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2021.3.29

 昭和38年の釧路は、5月5日に釧路市厚生年金体育館が柳町に開館し、6月15日には釧路市青少年科学館が春湖台に開館と待望のスポーツ、教育文化施設の充実が話題になります。さらに9月4日付の釧路新聞は、高まる女子教育の推進に応える女子短期大学開校について「明春開校のメドつく女子短大」と報道し、躍進釧路の力強い教育文化への取り組みが始まります。

 昭和39年1月25日学校法人緑ケ岡学園設立認可を経て、4月1日に釧路女子短期大学(家政科)と釧路短期大学付属高校が開校します。同13日250名の女学生を迎えた釧路女子短期大学付属高校に続き、同18日釧路女子短期大学の第1回入学式が行われ、釧路の女子教育の夢が広がります。

開校当時の校舎

 写真は、開校当時の校舎です。当時、「女子も短大ぐらいは、と思う家庭は多いが、経済的な負担が大きく、兄弟の多い場合は女子が断念するのが多いと聞く。地元に女子短大が設立される事は、市民に大きな福音」と昭和38年4月24日付釧路新聞の巷論に書かれています。

 さらに「高校進学者の増加により高校入試不合格者は、公立高校の定員増程度で収拾出来るものではなく私立高校の増加が望まれるところであった。釧路女子短期大学の付属女子高等学校が開設し、女子教育に実績をかさねている」と新釧路市史にも記述されているように、釧路女子短期大学と付属女子高等学校開校は、女子の高等教育の機会均等と地域格差の解消に貢献します。

 釧路の教育文化を創造する釧路女子短期大学開校は、次代の釧路を担う女子の高等教育実現に挑戦する釧路市民の逞しい開拓者魂の記憶を伝えています。

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