その他 蔵の記憶
公開:2026/03/10 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(281)昭和29年お祭りの北大通り

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2019.2.4

 昭和29年は、朝鮮戦争特需景気が終わり景気の減速が加速し厳しい景況が続きます。同年7月13日の北海道新聞が、「お祭り前奏曲」のタイトルで不景気のどん底にあえぎながら、今年も14日(宵宮)から4日間にわたる釧路厳島神社祭の開催と神輿行列の行程ほか、日銀横の釧路川河畔空地に小屋掛した見世物小屋、商店街の様子を報道しています。

子供神輿行列に参加した子供たち

 写真は、北大通りと名入れした祭り袢纏(はんてん)にねじり鉢巻姿で子供神輿行列に参加した北大通り商店街の子供たちです。北大通り商店街の歩道に集まり喜びと元気を伝える子供達の笑顔は北大通りの不景気を吹き飛ばす様です。

 祭りを迎えた北大通り、南大通りの商店街は、紅白幕、紙さくら、提灯などを一斉に飾り付け、チンドン屋まで繰り出してお祭りを盛り上げます。商店街は、商戦を盛り上げる「雲仙丸厚岸周遊招待売出し」「酒1升特売市」の催事や、第一銀座商店街(北大通り9丁から11丁目)の「祭典現金総当り福引大売り出し」、北大通り3丁目西側の北大通名物4社タイアップ祭典大特売の市(呉服の美なとや、靴と鞄の明治屋、洋服と生地のカワノ、呉服洋品の土田の4社共同企画)など各商店が売出しに趣向を凝らしています。

 人気の露店は、北大通り1丁目から5丁目の道路沿いに200軒も出店する賑わいです。丸三鶴屋デパートは午後9時まで夜間営業、映画館街は早朝、ナイトショー、4本立て興行、野外映写会の実施などでお祭りを盛り上げます。

 不況に挑戦する北大通り商店街のお祭りは、力強く発展する北大通り商店街の活力の記憶です。

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