その他 蔵の記憶
公開:2026/03/10 更新:2026/04/23

伝えたい「蔵」の記憶(273)スウェター・ファッション・ショー

2012年から釧路新聞・文化欄で連載された木村浩章さんの「伝えたい「蔵」の記憶」を全回数分デジタル掲載します。屋号などの特殊文字については仮名表記に修正。見出し、本文、写真につきましては掲載当時のままとさせていただきます。

2018.11.19

 釧路市民の生活は、急速な経済発展により戦後の復興が実感される様になった、昭和27年の商店街の新聞広告を見ると、老舗の岡野絹物店は、秋の新作銘仙の会と秩父織物宣伝大会、百貨店の丸三鶴屋は、復古現代調秋の鶴裳会、新作秋の新作婦人服地発表会と、女性の現代的なオシャレを提案する宣伝が見られます。

 厳しい衣料生活が緩和されて来ています。しかし、北大通り商店街の 北村、丸三鶴屋、いせや、などは、純毛フラノ生地売出し、実用服地売出し、ピリント服地売出しなどの洋服生地と、ダイヤ印、スキー印、ビクター印などの毛糸の売出し広告が多く見られます。当時の洋服は高価な注文仕立てが主流でしたので、洋服生地を購入し家族の洋服を仕立て、家計を助けるのが主婦の仕事でもありました。

藤橋毛糸洋品店の広告

 写真は、昭和27年3月9日の北海道新聞に掲載された北大通り3丁目平和市場内の藤橋毛糸洋品店のスキー印、ビクター印、ベビー印毛糸「春の新色中細毛糸入荷」広告です、オシャレに敏感な女性を意識した最新情報の宣伝です。

 昭和27年9月6日の北海道新聞は、モデル嬢5人を登場させて「今秋は、黒を基調とした鉄色、ブルー、茶系統が流行」などと、ファッションの最新情報を紹介する全国編物奨励主催「今秋のニューモード、スウェター・ファッション・ショー」の開催を報道しています。

 市民生活に明るさが感じられる時に開催されたスウェター・ファッション・ショーは、釧路市民に新鮮な欧米文化を伝え、オシャレを楽しむ女性に夢と活力を与えます。

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