防災リュック総点検(上) 持ち出し品の考え方【続・釧根防災チャンネル】
釧路新聞は2023年4月から26年4月まで、通算331回、日々の災害対策をテーマにしたコラム「釧根防災チャンネル」を掲載した。ポータルサイト「ごめの目」の開設を受け、新たな要素、地元紙ならではの独自性を盛り込んだコラム「続・釧根防災チャンネル」を連載、ウェブならではの情報発信を展開する。防災・減災の取り組みに終わりはない。
問答企画―防災リュック総点検!
山本:2026年4月、釧路新聞で終わった「釧根防災チャンネル」が早くもポータルサイトで復活することとなり、たいへんうれしいです。紙面では字数、画像の枚数ともに制限がありましたが、「ごめの目」ではゆったりと記事化します。「ピリオドの向こうへ!」という思いで続けます。よろしくお願いします。
山本:大前提として、4種類の防災備蓄のまとまりを用意しましょう。
山本:被災した状況によって、すぐに使う、持ち出すまとまりが別々だからです。具体的には、
- ▼日頃から携行する防災ポーチ
- ▼1日程度をしのぐ防災カバン(非常持ち出し袋)
- ▼3日間分の防災リュック
- ▼1週間分の防災セット
です。防災ポーチ、防災リュック、防災セットを、重量と重要度という2つの「重」の視点を踏まえて説明します。
山本:まず、防災ポーチ。外出中に被災し、帰宅困難になった場合に備えて、最低限必要なものをまとめた内容です。大きさは普段の生活で使う、買い物かごやビジネスバッグの中に入り、重さは300㌘前後が適当です。
山本:簡易トイレ、ホイッスル、常備薬、絆創膏、消毒液、防臭袋、ウェットティッシュ、マスク、非常食(あめ、チョコレートなど)、緊急連絡先のメモ、家族の写真―。これだけはなくてはならない大事なものです。

留意点として、普段使いのカバンに必ず入っている財布とその中身(現金、運転免許証、マイナンバーカード)、携帯電話やスマートフォンなどの通信機器、筆記用具とメモ帳、電池や電力を使うもの(モバイルバッテリー、小型の懐中電灯)、防水・防寒対策の傘、使い捨てカイロ、防寒アルミブランケットは除いています。仮に、すべて足したら、1㌔を超えてしまいます。
山本:わたしの考えでは、防災ポーチは、外出先から自宅に戻ったり、安全な場所に避難するまでの数時間をしのぐことを目的としたまとまりです。実際、飲料水は案外、重い。この頃は、感染症予防や熱中症対策、お弁当のお供で水筒を持参している人もいますね。防災の観点からも励行してほしいです。

山本 その通り。使用頻度が一番多く、使い慣れたカバンに最低限必要なものを入れるだけで「1日程度をしのぐ防災カバン(非常持ち出し袋)」に変身、安心だね。外出時のカバン選びは楽しみですが、財布と一緒に、防災ポーチだけは、中に入れてください。
(防災士記者、山本雅之)
◇まとめ
- ▼防災備蓄のまとまりは4種類。「日頃から携行する防災ポーチ」「1日程度をしのぐ防災カバン(非常持ち出し袋)」「3日間分の防災リュック」「1週間分の防災セット」。
- ▼防災ポーチは、携帯トイレや常備薬、マスクなど、最低限必要なもののまとまり。普段使いのカバンに入れる。重さは300㌘前後。
- ▼財布の入った普段使いのカバンに、防災ポーチとモバイルバッテリー、水筒などを加えるだけで、1日程度をしのぐ防災カバン(非常持ち出し袋)に早変わり。




